新しい働き方として注目されている週休3日制度についてのメリットとデメリットを考えたいと思います。
一般的に週休3日制度とは、社員の週所定休日を3日とし、1週間に4日間働く制度を指します。
週休3日制度は主に次のパターンに分かれます。
①1週間の所定労働時間はそのままで、1日の労働時間が増えるパターン
例えば1日8時間×週5日から1日10時間×週4日
1日あたりの労働時間が増えてしまいますが、給与額は原則変わりません。
②1週間の所定労働時間を減らし、1日の労働時間が変わらないパターン
例えば1日8時間×週5日から1日8時間×週4日
1日あたりの労働時間は変わりませんが、給与額は20%前後低くなることが一般的です。
週休3日制度についてのメリット
従業員のワークライフバランスの向上が見込めます。
また従業員が育児や介護の時間を確保することができるので、離職を抑制することができます。
週休3日制度についてのデメリット
①のパターンの場合は、1日の所定労働時間が長くなってしまう為、従業員の生産性が下がってしまう可能性があります。やはり人が1日に集中できる時間は限られているかと思います。
②のパターンの場合は、給与額が少なくなるため、従業員によって断られる可能性が高いです。
また顧客対応の機会が制限される可能性があります。
週休3日制度を導入する場合
全従業員を対象に週休3日制度を導入するのは、週休3日制度に前向きでない従業員から不満が出る可能性があります。
週休3日制度を導入する場合、対象者を絞った選択制の週休3日制度を導入した方がよりスムーズな運用が可能になるかと思います。
また給与が減ってしまうケース②の場合であれば、兼業や副業を認めるか検討が必要です。
週休3日制度を導入する場合、会社の就業規則を見直し、個々の従業員ごとに雇用契約書を結び直すことを忘れないでください。人事労務の専門家である社会保険労務士に相談するのが確実です。