給与計算や賞与計算をしていると従業員の雇用保険料の計算方法に迷うことがあります。
給与計算や賞与計算で迷わないように計算方法を改めて確認しましょう。
雇用保険料の計算式は下記のとおりです。
従業員負担の雇用保険料 = 給与支給額(賞与支給額)×従業員負担の雇用保険料率
雇用保険料率とは、従業員の給与や賞与にかかる雇用保険料の割合です。
雇用保険料率は「一般の事業」「農林水産・清酒製造の事業」「建設の事業」の3区分ごとに決められています。
現在の雇用保険料率は下記になります。
又よく迷うケースとして、従業員負担分について計算結果に1円未満の端数が生じた場合は下記取り扱いをします。
1 | 被保険者負担分を賃金から源泉控除する場合は、被保険者負担分の端数が50銭以下の場合は切り捨て、50銭1厘以上の場合は切り上げとなります。 |
2 | 被保険者負担分を被保険者が事業主の方へ現金で支払う場合は、端数が50銭未満の場合は切り捨て、50銭以上は切り上げとなります。 |
3 | ただし、慣習的な取扱い等の特約がある場合には、この限りではありません。 |
給与計算における従業員の雇用保険料の計算例です(一般の事業の場合を想定)
従業員の1ヵ月の給与
基本給20万円
資格手当1万円
残業代 5,000円
通勤手当:7,000円
支給合計222,000円
222,000円×6÷1,000=1,332円(=給与から徴収する雇用保険料)
※会社負担の保険料は、1年に1度まとめて計算するため毎月計算をする必要はありません。